最終入荷!飲み頃2021のサッソカルロ・ビアンコ180本!

イル・パラディソ・ディ・マンフレディが造る白ワイン。
飲んだことある人もいるかと思います。

■サンジョヴェーゼを守る為
家族用に造られるトレビアーノなんですが、白ワインを造りたくてトレビアーノを植えたのではないんです。自分達の重要な品種、サンジョヴェーゼを守る為に植えられたトレビアーノなんです。
斜面の葡萄畑は雨水が地中を流れ、下部の地中に溜まってしまい、湿気も多くなりカビに弱いサンジョヴェーゼは病気を発症しやすくそこから一気に上部まで病気が蔓延してしまったりします。
これを防ぐために、トスカーナでは伝統的に畑の下部にトレビアーノを3列くらい植える事が多かったんです。トレビアーノは湿気に強く、病気になり難かったので病気の発生を抑える為に植えられていて、それが勿体ないので自家消費用に白ワインを造る。
どこのワイナリーでも普通に行われていたんです。
バッケレートも同じように畑の下部にトレビアーノとマルヴァジアを植えていました。たまたま植樹したトレビアーノが多産性でなく小粒で凝縮するクローンだったことで創造と違う高品質の葡萄を得る事になってしまった当主ロッセッラ。
ダリオ・プリンチッチ、ロンコ・セヴェッロ、フォラドーリ達の薦めもあり、本気で白ワイン造りを始めてしまいます。こうして始まったのが「サッソカルロ」でした。

■トスカーナ人は白ワインが下手
正直、トスカーナのエノロゴは赤ワイン専門の人が多く白ワインで「素敵~」となる事は、ほとんどありません。
赤ワイン造りは「料理人」
白ワイン造りは「パティシエ」
に例えられますが、赤ワインの専門家が白ワイン造ると失敗する事が多いんです。昔から赤ワイン文化ですからね。でも、ロッセッラは違いました。極度の潔癖症なので白ワイン造りに向いてたんでしょう。

■タンニンではなく酸
10月後半まで収穫を待ち、ピンク色に色づいた果皮ごと、足で踏んで発酵。マセラシオンは20日間。果皮から旨味が出てくるのを待ちタンニンが出始める前に引き上げます。ここがサッソカルロの素晴らしいところ!
フリウリやシチリアのマセラシオン、オレンジワインではタンニンが強めに感じられる事が多いんですがサッソカルロでは、ほぼタンニンを感じません。完熟していても、適度に酸が残っているからタンニンでバランスさせる必要がないんです。
リリースしたてから美味しいんですがロッセッラは、更に4年間寝かせて最高の状態まで待ってリリースしてくれています。少し熟成して落ち着いた旨味を持った白ワインがお好きな方は、ぜひ試してみて下さい。
同じトスカーナのサンタ10のオレンジワイン、サンタ・トレ2023がまだまだ落ち着いていないのとは正反対(涙)で素晴らしい状態ですよ。最終入荷、180本!

明日から出荷開始です!
▼最終入荷!飲み頃2021のサッソカルロ・ビアンコ180本!
http://inagakishoten.com/wp-content/uploads/2025/04/Bacchereto-2020.pdf

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です