
自然って英知の塊ですね。驚きました。近年の温暖化でバローロはアルコール17%なんてワインも。ブランドモルジェでさえ15%まで上がっています。イタリアの赤ワインに軽快さやクリスピーさなんてもう無いんです!!!皆様、少なからず困っていたかと思いますが安心してください。コスのワインはアルコール10.5%~12.5%!しかも早摘みではないんです!
シチリアの最南端、ヴィットリアは元々暑いのに温暖化が進み極度の暑さ(35度以上)の日がこれまで以上に増えました、夜も気温は、あまり下がらず、35度以上が30日間以上続くと葡萄樹は生命の危険を感じ、生物的成長を止めてしまいます。
次世代である果実で糖分を生成する事を止めると果実の糖度は上がらず、酸度は高いまま。少しずつ成熟していく果実は栄養素を蓄えていきますが果皮は硬く、糖度は低く、リンゴ酸が豊富な状態。葡萄樹自身を守る為の自然現象なんです。
こうして収穫された葡萄は、酷暑なはずなのに、まるで冷涼年の葡萄のように高い酸度と低い糖度。勿論、糖度が低いので、アルコール度数は低くなるという、なんとも不思議な逆転現象が起こっているんです。
早摘みのペラペラな低アルコールワインではなくしっかり成熟した葡萄を使った低アルコールワイン。葡萄の自然現象って凄いですね。
http://inagakishoten.com/wp-content/uploads/2025/05/NEW-COS.pdf